多摩大学目黒トップ > キャンパスニュース > 2004年5月10日号

1961年11月東京生れ。 中学受験を経験し、東京教育大学付属駒場中学・筑波大学付属駒場高等学校で中高一貫教育を受ける。東京大学法学部卒。その後、通商産業省(現在の経済産業省)に勤務。 貿易、地域振興、宇宙産業育成、特許行政、資源エネルギー政策、スタンフォード大学アジア太平洋研究所(米国)及びモスクワ国際関係大学(露)への海外留学、長崎県庁での地方勤務などを経験し、2003年7月、在ロシア日本国大使館での海外勤務から帰国。日本社会や産業界を覆う停滞感に対し新興諸国の活力溢れる姿を目の当たりにして、今、日本にとって教育・人材育成が重要であることを痛感し、転職。本学園の常務理事として学校運営に携わるとともに、2004年4月、多摩大学目黒中学・高等学校長に就任。


−多摩大学目黒の第一印象はどのようなものでしたか?

 中学生や高校生の様子を間近に見るのが、久し振りだったこともあるのでしょうが、生徒の皆さんが大変明るく元気なのが印象的でした。エネルギッシュな若さ溢れる生徒たちを見ていると、私の方が皆さんからエネルギーをもらい、十歳は若返ったような気がしています。

−多摩大学目黒の校長に就任される前はどのような仕事をしていらっしゃったのですか?また、前職のご経験から本校の教育や運営に役立てようと思われていることはありますか?

 昨年の夏まで、経済産業省に20年ほど勤務していました。経済産業省は日本の経済産業政策やエネルギー政策を担当している役所であり、私個人としても在露日本国大使館や長崎県庁への出向を含め、中小企業振興や経済的に疲弊した地域の開発から外国との技術開発協力プロジェクトの実施、通商交渉まで多種多様な仕事に携わって来ました。こうした仕事を通じて内外の多くのビジネスマン、大学の研究者、行政府関係者の方々と意見交換する機会に恵まれましたが、その際に痛感した事は、この20年間の間にも日本経済社会を取り巻く環境は急激に変化しているということです。21世紀は、情報化、国際化が益々進展するとともに変化の激しい「先の読めない」時代と言われています。こうした新しい時代をたくましく生き抜いていくために社会人として備えておくべき基本的な能力は「自ら考え、学習し積極的に行動できる能力」だと思います。私としては、これまでの経験を踏まえ、本校の教育が日本経済社会の動向や求められる社会人像を見据えたものとなるよう、常に気を配りながら教育環境の整備に鋭意努力していきたいと思います。

−校長就任にあたっての抱負をお聞かせ下さい。

 本校は、時代のニーズに応えて共学化や中高一貫教育の展開中であり、今春中高一貫第三期生が無事卒業したところです。私は校長に就任したばかりの言わば一年生です。今後とも新鮮な気持ちで、社会のニーズを見極めつつ、次代を担う生徒達の成長に役立つ事であればなんでも積極的に取り入れて、進化を続けていける学校でありたいと思っています。 本校は生徒一人一人と向き合い、一人一人の個性を引き出し、成長を手助け出来る学校です。生徒達が常に目標を持ち、目標に向かって努力することや目標を達成することの素晴らしさを実感できるような学校を今後とも目差して行きたいと思っています。

−先生は中学・高校生の時はどのような学校生活を送られていましたか?またそのご経験から多摩大学目黒の生徒たちにはどのような学校生活を送って欲しいと望まれますか?

  中高六年間一貫の学校に通いました。小規模な学校だった事もあり、同級生全員が大変親しくなり、勉強や課外活動等大変楽しく過ごしました。特に、中学時代は高校受験がなかったこともあり、伸び伸びと好きなことに打ち込みました。中学の同級生8人で初めて海外(イギリス)に行きホームステイを経験した事や将棋に夢中になった事などが印象に残っています。クラブは卓球部、テニス部に所属していましたが、あまり熱心な部員ではありませんでした。もう少し真剣に取り組んでいれば、健康診断のたびに運動不足を指摘されるような生活習慣にはならなかったのではと反省しています。高校2年の後半からは大学受験を意識した生活が始まりました。文科系か理科系か、何学部を目指すのかなど、自分の進路選択をしなければならない時期でした。好奇心が旺盛で何でも一通り経験してみたいという気持ちが強かったため、進路選択=選択しない分野への可能性を捨てなければならない事が大変辛かったのを思い出します。進路を選択した後は、気持ちも整理されスムースに受験勉強に取り組めました。  今振り返ってみても、中学・高校時代は一番多くの親しい友人が出来た時期であり、また、興味の対象が大変多岐に亘っていた時期でもあります。また、高校になると将来の進路を選択しなければならない時期が来ます。多摩大学目黒の生徒の皆さんも是非多くの友人を作り、また自分の興味を持った事に積極的に取り組んでください。
 また、進路選択の時に悔いを残さないためにも、普段から自分が本当に関心があるのは何か、将来自分はどういう人間になりたいのかなどを考えることも大切です。是非悔いのない、楽しく充実した学生生活を送って欲しいと思います。

−本校の生徒に、どのような大人になって欲しいと望まれますか?

 21世紀の日本の将来を切り拓いていくのは、生徒の皆さんの若い力です。是非、大人になり社会に出るまでには、コミュニケーション能力や公共の精神、自分の行動に対する責任などの社会生活を営む上での基本を身に付けるとともに、「自ら考え、学習し積極的に行動できる大人」として変化の激しい時代を逞しく生き抜いていって欲しいと思います。

−最後に本校の生徒、また受験生達にメッセージをお願いします。

 生徒や受験生の皆さん、私の校長一年生としての目標は「多摩大学目黒を皆さんにとってより魅力的な学校へと進化させていく」ことです。皆さんは若く、まだまだ無限の可能性を秘めています。目標を高く掲げ、その実現に向かって努力すれば必ず良い結果は出ます。学校は教職員一丸となって皆さんの目標達成の為の努力をバックアップします。是非、皆さんも私達と一緒に、多摩大学目黒で目標を実現させる事の素晴らしさを味わって下さい。


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